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9月9日(日)
私の初めての海外観戦となったGoodwillGames も、いよいよ最終日。
明日の早朝にはホテルをチェックアウトしなくてはならないので、残りの空き時間はEXまでのわずかな時間だけ。やり残した用事を済ませるために(たいしたことではないんだけど…)街に出た。リョーはいまごろEXの練習かな〜と、もはや日課のようにぼんやり考えていると、両替所の前で、またもリー君ズに遭遇。これで何回目の遭遇なんだろう、、よっぽどご縁があるのかしら? こんなに顔を合わせるなんて…ということで、チョッピリ話しかけてみた。C.リー君は帽子を目深にかぶって、目線もあまり合わせない。話しかけて悪かったカナ? と思ったが、Y.リー君はとてもにこやかに対応してくれて、「おぉ、いいじゃないの〜。可愛いなぁ」と、なかなか好印象。今季SPも好きだし、これからもっと応援しよう♪(調子がいいぞ、私…)
もはや乗り慣れた電車で、いつもの会場へ。ここへ来るのもこれが最後だ。そう思うと、なんだか感慨深い。周囲の風景さえ、忘れがたい思い出一つ。昼間の明るい時間に、これだけ人がいるのは不思議…EXは、さすがに客席も、満員。会場のライティングがきれい。日本のEXも、ライティングがもっと凝っているといいのになぁ。。
オープニングは、豪州の子供たち。オープニングから、会場は大いに盛り上がった。リョーにもあんな頃があったのよね。見たかったわ(^^)なんてね。子供たちの中にはビールマンスピンをしている子も何人かいて、ちょっと驚き。この中には、そのうち世界に羽ばたいていく子も、もしかしたらいるのかもしれないなぁ…。最後は芝居がかった演出もあったりして、可愛い〜。
選手の最初は、オーストラリアのダンスカップル。続いて同じくオーストラリアの女子選手。ここから先が4位以上の入賞者で、ラング&チェルニシェフ、サーシャ・コーエンと続いた。サーシャはEXもきれいだった。ニコディノフが棄権になってしまったので、フリーは見比べてはいないけど、アメリカの三番手はもしや彼女になるのかな…? 中国ペアの後、アンソニー・リゥは予想通り大人気だった。観客も熱い熱い。リョーはEX出演するから席にはいないだろ…と思ったら、前半は関係者席で観てました。ほんとによく観てるわね。。試合ではないから、リョーが出るとわかっていても、今日は緊張せずにゆっくり演技を観ることができた。でもあまり覚えていなかったりして…なんだかみんな同じような曲で滑っていて、印象が似ている。EXは選手の好きな曲で滑ることが多いのだろうか? 村主さんは、SPと同じアヴェ・マリアの、こちらはヴォーカル入りの別アレンジ。ジャンプの失敗が多かったけど、やはりきれいだった。高速スピンで観客を沸かせる。曲はEXのほうが好きだわ〜。試合では使えないけど。。前半の最後は、オーストラリアチームのシンクロナイズド・スケーティング。実は私ははじめてシンクロスケートを観たのだけど、とても面白かった。正直言って豪州チームはとても巧いとは言えなかったけど、シンクロってこういうものなのね、というのが解って私は楽しかった。機会があれば、もっと巧い演技を観てみたい。(失礼…しかし豪州チーム、転倒も多くて、目立つ目立つ)
後半は豪州の女子選手、Zgangから。リョーは後半の3人目だ。ナフカ組の次だったので、さすがその時はちょっと緊張。緊張というより、期待と…少しの不安。今日は彼らしいスケートが観られることを願った。
海外ボードで、曲はG&Pが長野で使用した「Memorial」と聞いていたんだけど…。黒の上下で登場したリョーは、衣装としてはかなり地味だった。正式なEX用の衣装はこれから用意されるのかなぁ?
リンクの中央で、両手を前に出し、顔をそのなかに入れるようなポーズ。音楽は心臓の鼓動から始まった。なにかから抜け出すようなパントマイムのあと、滑りだす。…この曲は、少なくとも私が記憶している「Memorial」じゃないわ。あまりにも違う。一定のリズムながら緊張感のある、不思議な音楽。(帰国後にさんざん探したけど、未だ見つからず。本当にMichael Nymanの曲なのか??…追記:後に、友人がRonan Hardiman の Ancient Lands という曲であることを探しあてて、Laurieのボードにも報告しました。) ジャンプは、3tと3Aしか跳んでいなかったけど、すべて成功。とてもきれいに降りていました。3Aも高さがあって素晴らしく、迫力! スケーティングにもスピードがあって、ああ、彼のスケートだ! でも、このEXの魅せどころは、なんといってもストーリー性の濃厚なパントマイムと、ストレートラインステップ! 音楽の切り替わるところで、氷りに倒れ込んだリョー…そのまま、徐々に起きあがり、ロープを登るようなしぐさのあと、がくっと後ろに手をつく。そして、また起きあがり、背中を釣られるようにくるくると回転したあと、上昇するかのようにムーンウオーク…。終わり近くのストレートラインステップは圧巻で、(Winterのストレートの最初のところに似ている)同じステップを繰り返しながらぐんぐんスピードを増し ステップも激しくなっていく。飛び散る氷の欠片が、力強さを物語っていた。知らずに鳥肌がたつ。ストレートラインが終わる頃には、会場もすごい盛り上がり。最後のスピン。そして、両手を広げて動きを止める。音楽の終了とともに、会場全体が大歓声!! すごい。あんなに難しい曲で、派手な衣装もなく、スケーティングだけで確実に観客の心をつかんだリョー。あまりの感激に、私の心臓もドキドキ。
観衆の大きな声援に包まれたリョーは、笑顔だった。そして、小さくガッツポーズ(嬉しぃぃ)。彼が自分の滑りに満足してることがわかった。もちろん私たちも大満足。手が痛くなるほど、せいいっぱい拍手した。リョーは、最初にアンコールを披露した選手になった。3t-3t、そしてあのストレートラインステップ。再び会場は大歓声。これこそが、私たちを惹きつけてやまない彼のスケートなんだ。今回の観戦旅行で、一番嬉しい瞬間だった。
クワンのEXは「エデンの東」。大好きなプログラムで嬉しかったけど、スパイラルで拍手がいまいち少ない…。イリーナのビールマンもそうだけど、高度だけど地味な演技のウケはいまいちだった。反対に、ものすごくウケていたのが、ワイスのバックストリートボーイズ・メドレー。ノリノリのナンバーに、上着脱ぎ捨て、バックフリップ。氷上のブレイクダンス。こういうのはウケるのね。まぁEXの醍醐味とも言えるか。ロバチェワ組、スルツカヤはどちらも好きなプログラムなので、嬉しかった。スルツカヤの「Timeless」身体にフィットした、キラキラ光るブルーの衣装もとても曲の雰囲気にあっていて、好き。
エレナ&アントンは、チャップリンの「キッド」 こちらも、ストーリー性のはっきりした、内容の濃い素晴らしいプログラムで、それをきっちり表現する彼らの技術力の高さにも感激。少年に扮したエレナも、とっても可愛かった。
そして、ラストのプル君は、もちろん「Sex bom」。おなじみのボディスーツ(?!)に観客席飛び込みも大ウケで、会場も盛り上がった。ワールドEXのときは黒いパンツ(ズボンのほう…)を脱ぐのに手間取っていたけど、既に慣れたもので、さらりと金パンツ姿に。肉襦袢にもだいぶ慣れたのか、スピンもちゃんと回ってました。腰振りも…。本人、楽しそうだなぁ。肉襦袢に、笑顔が可愛い。
フィナーレ、スケーターが一人ひとり紹介されて、それぞれ得意のスピンやジャンプを披露する中、リョー(とクワン)だけはあいさつのみ。タラソワさんがいないのが堪えてるのかしら? そう、他の選手にはコーチがついていたけど、タラソワコーチの姿は見えなかった。私は気付かなかったけど、友人によると、リョーはブレードカバーを預かってくれる人がいなくて、係りのおねーさんにぺこっと頭をさげてお願いしていたらしい…(う、淋しい)ミーシンコーチなんて、プル君や他の選手と関係者席そばで記念写真を撮りまくりだったのに。(しかもフラッシュを炊いて…)
最後に選手みんなで観客に挨拶して、EXもおしまい…。オリンピックシーズン最初の舞台も、こうして幕を閉じた。
旅のおわり。
EXの後すぐ、私たちはブリスベン市内で公演中のシルク・ドゥ・ソレイユの「アレグリア」を見に行った。日本ではちょうど「サルティンバンコ」をやっているハズ。私は「アレグリア」は観たことがあったので「逆だったら…」なんてちょっと思ってしまったけど、久しぶりに観たアレグリアも、勿論素晴らしい舞台だった。楽しいひとときを過ごせました。
翌日、朝はやくにホテルをチェックアウト。「月曜の朝に帰る」とリョーが言っていたので、ブリスベン空港で見かけないかしらと思ったけど、やっぱりいなかった(笑)
ブリスベンを離れるとき、なんだかとても切なかった。心身共にすごく疲労した旅だったけど、終わってしまうのが悲しかった。
でも、さいごにステキなオマケがあった。(オマケだなんて…失礼な)成田で荷物を待っていたら、荷物待ち列の中に村主さんが。どうやら同じ飛行機だったらしい。「おめでとうございます」と声をかけたら、「運が良かったんですよ〜」なんて穏やかな表情。「とてもステキでしたよ〜!」というと、嬉しそうな笑顔で応えてくれた。対応が自然で、可愛らしい人だなぁ、と思った(^^)これからも、がんばってね!
***
帰国した翌日の夜、まだ頭がブリスベンでいっぱいの時に、アメリカの事件が始まった。
1日か2日ずれていたら、GWGに参加した多くの選手たちにも、そして私自身にも影響があったかもしれないと思うだけに、衝撃も大きかった。
NYに近いCTのリョーのことも心配だった。大勢の方が一瞬で亡くなった…自分にとって大切な人が危険にさらされることの怖さを知りました。ソルトレイクでは、リョーの体調と成功だけを心配していられるように祈りたい。
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