9月7日(金)
昼間は街でお買い物・・といっても特に土産屋を真剣に見るでもなく、街の雰囲気を楽しみつつふらふら。それでも話題は知らずに今日のフリーのことに。SPのあの失敗を引きずらずに、がんばってほしい、グラディエーターは大好きなプログラムだから!…などなど。グラディエーターがもう一度生で見られることも、今回の旅を決意した理由のひとつ。もちろん新プログラムならもっと観たかったけれど、過去のプログラムを生で観ることがほとんど不可能なフィギュアスケートだから、今回のチャンスは逃したくなかった。

昨日は電車が予定通りにこなかったので少し早めにでたけれど、結局あまり余裕のない時間になってしまった。
スターティングオーダーの用紙だけもらって、ちゃんと見る余裕もなく席につくと、男子の練習が始まっていた。…え、男子? 今日は男子フリーからなの? SPはペアが先だったのに。……急に緊張してきたじゃないか。
第1グループにはリョーはいないので、リンク全体の選手を見渡す。本田君の衣装、上下黒でシックだけど、なかなかいいかんじ。もしかして新プログラムなの? もうお披露目してくれるのね、これはかなり嬉しいかも!!

第1グループ
Li Yunfei(CHI)
Johnny Weir(USA)
Ilia Klimkin(RUS)
Emanuel Sandhu(CAN)
Takeshi Honda(JAP)

一番滑走は、SPで出遅れてしまったY.リー君。彼も新しいプログラムだった。衣装は、なんだかリョーの「トスカ」をイマイチにした風。(失礼:陳謝)SPのほうが好きだなぁ。やはりフリーはどうしてもジャンプだけ跳んでいる印象になってしまう。でも偶然練習に居合わせたり(友人が)、なんかみょーに親近感が沸いて応援したくなってしまった私。がんばれー。続いてワイアー君。グリーンの袖の大きな王子様風?衣装。フリーは特に、まだこれからかな、という感じ。キスクラでも、可愛いったら(^^) オージーにも人気だった。
クリムキン、昨シーズンのプログラム。あのカラフルな衣装は練習中からかなり目立っていた。これも、彼にしかできないプログラムだなぁと思う。ご本人もこういうキャラなんだろか? 中盤、キャメルスピンから直後の3s、そして独特のイーグルはいつ見ても、おぉ〜!と思うんだけど、そのわりに評価が高くないような印象。それほど難しくないものなのか? ジャンプはかなり調子が悪かった。 サンデュー。彼の衣装も、なんだか「トスカ」風。ベストにクロスのラメ、はやっているのかしら?色が黒なのでユンフェイ君よりはいい感じ(引き続き失礼…)。背が高いことはフィギュアに有利ではないと思うけど、長身を生かした動きは素敵。
本田君。昨シーズンのアランフェスもとても良いプログラムだったけど、今季のプログラムもすごく好き!振り付けもきれいで彼にあっていて、仕上がってくれば素晴らしいプログラムになるのでは。音楽もよいではないですか。オーケストラ録音するといっていたものかしら?(これから録音??)本番でジャンプがきちんと跳べるかが課題なのでしょう…。がんばって。

本田君の終わり頃には第2グループも出入り口に集まってきていた。幸い(?)本田君はしっかり見ていたので、キスクラを見ていて気付いた。「グラディエーター」の衣装を着たリョー。もう(生では)多分見納め。「グラディエーター」は私にとって記念碑的プログラムなので、それだけでも嬉しい。「グラ〜」の衣装を着たリョーは、同じ衣装なだけに痩せたことがよくわかった。首から肩にかけてが随分と、それにウエストもだいぶ細いように見える。髪が短かったこともあって、一回り小さく見える印象さえある。ウオーミングアップの時は、やはり4tの踏切を何度も確認していた。SPの壁衝突が、ジャンプに影響を与えていなければいいんだけど…。アップの時は、ちゃんとジャンプも跳んでた。

第2グループは、プル君以外はSPの順位(と逆)通りのオーダー。リョーはワイスの前。

第2グループ
Li Chengjiang(CHI)
Evgeni Plushenko(RUS)
Elvis Stojko(CAN)
Anthony Liu(AUS)
Alexei Yagudin(RUS)
Michael Weiss(USA)

C.リー君。衣装、ヘン…(^^;; 黒の身体にフィットした上下に、緑の蛍光ライン。なぜ?スターウォーズでその衣装なの? 振り付けも、衣装の先入観のせいか?いまいちだったようなー。
プル君登場。もちろんプログラムは「ワンス〜」。4-3-2成功のあと、単独4tで着地が乱れた。続いた3A-3tの着地で、めずらしく両手をついた。ミスの少ない印象のプル君にしては珍しい、と思った。でもそれ以外のジャンプは完璧。ステップもいつも通りにキッチリやっていた。腰振りはSPに引き続き、オージーに受けてました。テクニカル:5.7-5.9 プレゼン:5.8-5.9
ストイコは、やはりジャンプの調子が悪い。でも、動きはきれいだし、キリっとしていて好き。長い間闘い続けている彼はスゴイと思うし、彼のスケートに対する姿勢も素晴らしい。フリーの前には、他の選手に握手してまわっていた。おそらく競技生活最後の今シーズン、悔いなくがんばってほしい。
アンソニー・リゥ。SP翌日の新聞でも、プル君より大きくカラー写真が載っていた。もちろん大歓声、大人気!女子でも頑張っている豪州選手はいたのに、リゥはダントツに支持されていたと思う。実際、演技もよかったけれどね。でも、やっぱり点が高いなぁ?と思った。

リゥの途中から控えにリョーが出てきて、やはり気になって仕方がない。リゥの得点待ちのあいだ、リンクでウォームアップするリョー。彼自身、かなりナーバスになっているのがわかるので(あたりまえだけど)、見ている方も緊張感がどんどん増してくる。SPのことを思うと、祈るような気持ちさえ。リンクの中央で、両肩をかかえてうつむく。…最後のグラディエーターが流れ始めた。(ファイナルがあるかも)

滑り出し…。最初の4tで転倒。次の4tではステップアウト、3t(後にTNT放送を見たら2sだった?)をつけてジャンプシークエンスに。続いた3A-3t、そして3fは成功! 単独3Aは回転が抜けて1Aに。3lp、その後跳び直した3Aも、ステップアウトしてしまった。最後の3lzは成功。3Aを深追いしたために、3sは入らなかったのか・・。
サーキュラーの途中で一瞬Winterみたいな振りが入ったように見えたけど、これは気のせいかな…。最後の3Aをステップアウトして以降の演技は、リョーの、彼自身への失望が伝わってしまいそうだった。ストレートライン手前のスピンをやらなかったので、一瞬動きのない間ができてしまった。ストレートもいつもほどのスピードも迫力もなくて、あまり拍手も起こらず…。
演技が終わっても、なかなか挨拶できないリョー。一旦あげた手をすぐに下ろしてしまう・・。やっと、何とか挨拶をしてリンクサイドへ。それでもすぐにはリンクから上がろうとせず、入口でコーチと何か話していた。リンクから上がっても、キスクラに座るタラソワさんへ立ったままハグ、決して座ろうとしない。そのまま、何度も引き留めるコーチの制止を聞かずに、奥に行ってしまった。キスクラを通り過ぎて奥に行くリョーが、正面からスクリーンに映し出されてた…。リョーの表情まではっきりと映っていて、見ていても辛い。テクニカル:5.3-5.7 プレゼン:5.7-5.8

…しばらく、口も利けない私たち。やっと出てきた言葉は、「あの顔色は、具合が悪かったの? それともSPで怪我をしたの?!」だった。何かあったんだろうか? とにかく心配で仕方なかった。それくらい調子が悪かったし、演技後のリョーの態度も今までにないほど頑なだったから。
リョー直後のワイスは、ほとんど何も覚えていない。観客にもうけていたし、良い演技だったのだと思うけれど。
出番の終わったプル君が、出入り口近くでリョー(とワイス)の演技をじっと見てました。
結果、プル1位、ワイス2位、リョーは3位。

Men's Final Results
1. Plushenko
2. Wiess
3. Yagudin
4. Lui
5. Stojko
6. Honda
7. C. Li
8. Sandhu
9. Y. Li
10. weir
11. Klimkin


続いてペアフリー。
何と言っても、エレナ&アントンのチャップリンは圧倒的に素晴らしかった。ブルーの衣装も好きだけれど、ブラウンの衣装もとてもステキ。こちらのほうがチャップリンのイメージには合っているかも。ほぼ完璧な出来で、観客も大声援。文句なしに1位だった。 ペトロワ&ティホノフはやや滑りが堅い??目立ったミスはなかったと思うけど、3位。中国の Pang&Tong は技術的には素晴らしいが、SP同様、表現力が課題だろうな。ピンクの揃いの衣装は、男性にはどうかと思うんだけど…。

ペアの演技を観ていても、頭のすみではリョーのことが気になってばかり。が、驚いたことにタラソワさんは客席でペアを観賞していた。(妙にマッチョ姿勢のC.リー君が近くにいた。少しは会話してたかしら?) タラソワさんがペアを観賞してるということは、少なくとも怪我や病気ではないのね。少し、ほっ・・・。


Pairs Final Results
1. Berezhnaya & Shkarulidze
2. Zagorska & Siudek
3. Petrova & Tikhonov
4. Pang & Tong
5. Savchenko & Morozov
6. Kalesavich & Parchem

表彰式、もしや出ないのでは?と思ったけど、ちゃんと出ていました。出番を待っている3人の微妙な間が…。プル君もリョーも座っていないでうろうろして、係りの人に「座ってて!」というように連れ戻されてました(^^;
最後の、花をもってリンクを回るあいさつでは、かろうじて笑顔も。(たぶん営業用スマイルなのね〜;;)あぁでも、ホントに怪我はしてないのね。よかった…。私たちは力いっぱい拍手を贈った。今私たちに出来るのはそれだけだから。

 

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