次はいよいよ男子。まずは第1グループの6分練習からはじまった。

第1グループ
Evgeni Plushenko(RUS)
Li Yunfei(CHI)
Anthony Liu(AUS)
Michael Weiss(USA)
Li Chengjiang(CHI)

リョーはまだまだ先だというのに、かなり緊張している私。フィギュアを観るのに、こんなにナーバスになるなんて、以前は想像もしなかった。

1番滑走のプルシェンコ。初めて見るマイケル・ジャクソン・メドレー。私は、想像よりは音楽もよかったかなと思ったけど、あまり評判はよくないらしい。衣装は写真で見て驚いてはいたけど、生で滑っているのを観るとだんだん慣れてくるせいか、そんなにヘンでもないかしらと思えてくる。やっぱり滑っている姿は様になるなぁ。
4t-3t、3Aを決めて、3lzで着氷が乱れた。前季拾得した「腰フリ」のワザは勿論今回も登場。ますます堂に入って来て、本人もかなり気に入っているのではないだろか?
テクニカル:5.5-5.8、プレゼン:5.7-5.8
プル君の得点が出るとき、舞台裏でまだ着替える前のリョーが大型スクリーンに映った。ほんの一瞬。

ユンフェイ・リー君。ウインナ・ワルツ。髪を切ってさっぱりして、なかなか可愛くなっていた。衣装は赤のシャツに黒のパンツ。なんかちょっとチェンジャン・リー君とかぶってないか…? 実はユンフェイ君は、前季ワールドのフリーが好きになれなくて、飛ばして観ていたくらいなのだけど(ごめん)、今季のSPは私はとても好き。以前より表現力もついてきて(少なくとも振り付けはずっと良くなったと思う)、このまま一気に中国の一番手まで行くかも…。ふたりともがんばってね!と思って観ていたけど、ユンフェイの得点はかなり低くて、SPでは最下位に。私は好きだよSP!がんばれ〜。そう思ったからというわけではないけど、今回の豪州旅行で何故か一番縁のあった選手はこの中国二人組だった…。それならリョーがいいんだけど…(本音)

3人目のアンソニー・リゥは、ものすごい声援で迎えられた。かけ声がすごくて(オージー!オージー!)多分オーストラリアのスポーツ応援の定番なんだろうな。さぞやプレッシャーがかかることだろうと思ったけど、出来はよかった。観客の声援に後押しされるタイプなのね。それにしても得点が高くないか…?いや良かったけどさ…。
続いてワイス。いまいち関心の薄い選手なので記憶が…(失礼!)上下黒の衣装…だったかな(^^; C・リー君、上下赤のシャツ&パンツに、黒のブーツ。結果的にはユンフェイより上位だったけれど、私はユンフェイのほうが印象に残りました。

その頃には、第2グループの選手たちが控えに集まってきていた。SPの時は座席が出入口に近かったので、リョーが現れるとどうしても意識がそちらにいってしまう。
それにしても、男子は軒並み調子が悪かった。氷の状態でも悪かったのかしら?と思うほど。(一番滑走がプル君だったために、全体に得点が抑え気味になったこともあるだろうけれど)
確かに、リンク内も日本とは比較にならないくらい暖かい。この日が一番リンクに近かったにも関わらず、春物の上着で充分。Tシャツ短パンの観客さえいた。でも何故か翌日はリンクから離れた席なのにこの日よりも寒かったので、本当にこの日はちょっと室内の気温が高かったのかもしれない。(でもエレナたちは出来はよかったが…)

いよいよ第2グループの6分の練習。
あぁ、リョーだぁ。今季最初のコンペでのリョーを観られることの幸せをかみしめる(笑) 来てよかった。白と黒の身体にフィットした「Winter」の衣装。賛否両論だけど、私は曲のイメージにも合っていて素敵だなと思った。確かに痩せているわ…。スパンコールのキラキラは、私の視力ではよくわからなかったけど。目の前で3Aを決めてた。調子は悪くない、と(この時は)思った。4tの踏切を念入りに確認している。

第2グループ
Elvis Stojko(CAN)
Alexei Yagudin(RUS)
Takeshi Honda(JAP)
(本田くん、スターティングオーダーの用紙ではUSAとなっていた…)
Ilia Klimkin(RUS)
Emanuel Sandhu(CAN)
Johnny Weir(USA)

ストイコも、あまり調子がよくなかった。彼にはがんばってほしい。でもごめん、次がリョーなのでかなりナーバスになっていた私は、そのくらいしか覚えていない…。

いよいよ、リョー。無意識に両手を握りしめていた。何ものも見逃すまい、と決意してじっと見守る…。
新SP『Winter』は、嵐で荒れ狂う枯木を表現した手の動きから始まった。(衣装の柄の意味はきっとこれだ) あぁ…「Winter」だ。出発前に、繰り返し繰り返し日本で聞いた。長い手を自在に動かすリョー。氷上の削れた氷を手にとり、パッと氷のかけらが宙に舞う。最初のジャンプは昨シーズン同様4t-3tのコンボ。スローテンポのうちに最初のコンビとは、ちょっと予測がはずれたかな?などと思っていた…4tの少し無理ぎみの着地から、ひざでぐっと堪えて3tへ。が、その時には壁にかなり接近していたように見えた。3t着地のあと、ステップアウトして後ろに反り返るように手を仰がせたあと、フェンスに手が絡まるようにぶつかってしまった。…あまりのことに声さえでなかった。多分息を止めていたんだと思うけど。私たちの正面の壁(反対側)だったので詳細は見えなかったけど、顔も少し打ったようす。少し動きが止まってしまった。でも、そのまま滑り出す。…大きな怪我はしていないんだ。あぁ…。その後の3Aは回転が抜けて、1A(2A?)に。ステップからの3Lzは着地が乱れ手を付いてしまった。でも、その他のエレメンツは失敗を跳ね退ける程の素晴らしい出来だった。滑りながらブレードに付いた氷を取って雪のように投げ上げるパフォーマンス。特にサーキュラーステップは、今までのリョーのプログラムの中でも本当に素晴らしくて、素敵だった。リョーらしく全身を使った動きで、上半身の振りも大きい。期待のストレートラインステップ は、リバーダンスを思わせる細かいステップの連続で、これもドラマティックな仕上がり。ストレートラインの最後に振り向いて手を仰ぐところが、ドキっとするほど魅せられた。ステップが始まると会場から拍手が沸きあがり、そのままエンディングへ。ジャンプが全て失敗したというのに、客席からは拍手の渦が! でも、演技を終えたリョーの表情に笑顔はなかった…。なんとか観客に挨拶をして、キスクラへ。タラソワコーチの表情も険しい。私たちも、ショックでしばらく何も話せなかった。リョーの4t-3tのコンボはいつもフェンスギリギリで、いつかこういう事が起きるのではないかと心配していたけど、まさか目の前でそれが現実になろうとは…。しかも、1つの失敗がそのあとの演技にまで影響していまうなんて、リョーらしくない。リョーは(昨シーズンのユーロの時のように)転倒してもその後はきっちり決める人だったので、そうとう調子が悪かったのか、精神的に本人も相当のショックだったのか…。会場の大モニターには、衝突シーンばかりが何度も流されて、4度目には会場からもブーイングが。さすがのリョーもキスクラで苦笑。

テクニカル:4.4-5.1、プレゼン:5.6-5.8
ジャンプが全て失敗だったのだから仕方のない技術点だけど、ヤグディンが4点代なんて…。でも、芸術点の高さを見ても分かるように、ジャンプ以外の出来は素晴らしくて、このプログラムを完璧に滑ることができたら最高のSPになると思った。

本田君のプログラムも新SP。ジャンプは失敗していたけど、よいプログラムだったと思う。衣装はちょっと…、再考の余地あり?(失礼)。がんばって!
クリムキンも調子が良くなかった。上下黒の衣装に白の蝶ネクタイは可愛かった。サンデューの動きはいつも綺麗。背が高い彼らしい動き。でも、やはり調子はよくないように見えた。 (この衣装、何度みても好きになれないの…) Jr.チャンピオンのジョニー・ワイヤー君。彼は唯一といっていいほど、ほぼクリーンに滑ったスケーターだった。ジャンプの着氷がきれい。実際の歳よりも若く観られるんじゃないだろうか?17歳といえば、プル君と1つしか違わないものね。 可愛いなぁ。まだまだ発展途上ではあるけど、これから実力をつけて上位に食い込んでくるんだろう。でも今はまだジュニアという感じ。

最終的にリョーはSP3位。ジャンプが全て失敗して3位だったのは、正直いってまだよかったと思う。確かに表現力は素晴らしかったけれど、よく3位にとどまったな、とは思った。まだ挽回のチャンスは残されている。FPで、最後の、最高のグラディエーターを観せて欲しい、と強く思いながら、リンクを後にした。

Men's SP Results
1. PLUSHENKO
2. WEISS
3. YAGUDIN
4. LIU
5. STOJKO
6. LI(c)
7. KLIMKIN
8. HONDA
9. WEIR
10. SANDHU
11. LI(y)

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